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妻に惚れ直す瞬間

「参りましたね、そもそも乾物の類が少ない。未だ記憶に見た和食は、目玉焼きしか再現出来ていません。巴さんに協力してもらって料理法などを調べてもらってはいますけど、どうやら昆布と鰹節なるものは必須な様子。米やら味噌は巴さんが再現に努めていますからお任せしておくとして、私は材料を調達して色々料理方法を検討したいのに……」

いずれ亜空で真に和食を振舞おうと決心している澪は港町コランに相当な期待をしていた。tommy リュック

しかし現状、色々料理してみたい材料は見つかるものの、肝心の乾物が絶対的に少ない。この町ではそういった加工をしていないのか不安になる程だった。

「乾物? 干物かい? うーん、この辺りじゃあ干してまで魚を食おうって所は無いし遠くまで持っていくなら大抵は相手さんが氷漬けにして運ぶ用意をしてくるし……」

「ここは鮮度が何より重要だからねえ。わざわざ干して加工するってのは、そりゃまあそれぞれの家で一夜干しくらいならしているかもしれないけれど……」

「少ないけど、土産物の店や問屋の方に顔出してみれば少しはあるかもしれないっすよ」

尋ねまわっても得られる回答は頼りないものばかり。それでも魚の乾物については情報も少しはあった。問題は昆布の方だ。特徴を話してみても皆聞いた事が無いという顔をし、澪を落胆させた。

市場を一回りした澪は浜辺に出てみることにした。

魚を干す場所は砂浜だと教えられた為、実際に従事している人から追加の情報を得られないかと藁にすがる思いだった。

「あれか、何だか独特な匂いがしますね。生臭いというか……市で感じた臭みとはまた違う匂い。ふう、浜辺にはそれこそ海草なんて幾らでも流れ着いているというのに。どうして見つからないのかしら」

作業を遠目に見ながらも、そこには魚しか無いことに軽く絶望する澪。ちらと見た浜辺の一角には黒い塊があり、打ち上げられた海草だとわかった。

小石を敷き詰めた場所や木を組んで日光が当たりやすく工夫された台の上に魚が置かれていた。小さい物は原型のまま、それ以外は開かれた状態で干されている。

「そういえば……魚は獣に比べて臭みが強い。獣骨を長く煮込むような出汁の取り方にも適さないものが多いような気がする。巴さんは、そこで昆布と鰹節なんじゃ、とか言っていたから特殊な方法がある? 私は単純に獣骨が魚の骨、香草や野菜の類が海草に置き換わって基本的な調理は一緒だと考えていたけど違うのかも……」

結局、作業者からも真新しい情報は得られず、しかし自分の考えに疑問を抱いて浜辺にある黒い帯状の塊へと近づいていく。

作業者の一人から「それは海のゴミですよ」と声を掛けられたが澪は気にしない。バッグ 革

「肉厚な物も薄い物も、結構種類がある。色もよく見ると緑や青、赤なんて物もある。味は……あら。シャキシャキして美味しい。ゴミだなんて勿体無い。こちらのは……少しヌメりが気になるけど食べれる。この肉厚のは、所々に白い粉が付いてるわね。へぇ、これ旨味が強い。香りも磯の良い匂い。白い粉も毒じゃない。乾燥した部分は硬くなるけど旨味は強くなっている。……十分食材じゃないですか。まったく、見る目が無いこと」

巴にも検証してもらおうと状態の良い物を吟味していく澪。魚を干していた者たちは澪の奇行を遠巻きに気持ち悪そうに見ていた。だがその内の一人が急に澪の方を向いて両手を上げて何かを叫び始めた。

だが、海草選びに集中していた澪はそれに気づかない。

何人もがその原因を見て澪に口々に注意する。中々の騒音になってようやく、澪はその様子に気がついた。し
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